
はじめまして。社会保険労務士の髙橋博樹です。「さくらの風年金サポート」に来てくださりありがとうございます。
今このページを目にしている方は、障害を抱えて不安な毎日を過ごされている方、あるいは、障害のあるご家族のために一生懸命行動して情報収集されている方かもしれません。
お金、仕事、将来のこと…。悩みや不安がたくさんあるかと思います。そんな不安を少しでも軽減できるように、ここでは障害年金に関する知識を分かりやすくお伝えしていこうと思います。
障害年金制度は、病気やケガで働くことや生活が困難な方に生活費の一部が国から支給される制度です。本来なら誰もが知っておくべき大切な制度なのですが、まだ認知度が低く、障害の状態にあるのに請求していない方も多くいらっしゃいます。
障害年金について暗いイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、障害年金を受給していればある程度の所得が補償されますから、治療に専念すること、自分のペースで働くこともできます。障害年金は本当に素晴らしいものであると思います。
自分の名義でお金が振り込まれてくるので、心のゆとりもできて「やってみたかったこと…やってみようかな」とか「ケーキを買って家族と食べようかな」、「少しずつでいいから働いてみよう」、「カウンセリングを受けて治療しよう」というように無理せずに進むことができます。そんなふうに人生を豊かにする手段として障害年金を活用してほしいと願っています。障害年金は色々な効果がありますが、人生を豊かにする…これこそ障害年金の最大の効果なのではと思います。
私が障害年金の大切さに気がついたのは、今から10年以上前になります。
母親が脳梗塞を患い身体と言語に障害が残りました。突然の出来事で本人はもちろん、家族の生活は大きく変化しました。当時のことは大変だったなという気持ちはあるのですが、よく覚えていないというのが本当のところです。どうすればよいのか…何とかしなければ…無我夢中でした。医療、介護、リハビリテーション…。本人が少しでも元の状態に戻れるように家族、医師、ケアマネージャーと相談しながら入院やリハビリを行いました。しかし、障害がなくなるということはなく、現在も通院、リハビリは続いています。
年間の医療費や薬代はかなりの金額になりました。入院等があれば年間150万円以上支払っていたかと思います。入院は1ヶ月10万円以上それに差額ベッド代等の自費が加わればさらに高額になります。家族は働いていたので何とか支払えていましたが、月10万円は金銭的に大きな負担となりました。社会保険労務士の資格を取得していたこともあり、何とか障害年金の請求を行い受給することが出来ています。2ヶ月に一回約16万円の障年金害を受給しています。これは障害年金のことを知っていたから請求出来たわけで、「障害年金の請求をしてみませんか?」と他の方から言われることはありませんでした。
障害年金の認知度…専門家である社会保険労務士として責任があると感じています。「障害年金はとても大切なもの。この制度をもっとたくさんの人に知ってもらう。障害のある方の人生をさらに豊かにする。」
そんな想いから、社会保険労務士として独立しました。
障害年金をたくさんの方に知ってもらい、必要とする方に給付が行き届くようにする。そして人生を豊かにするためのステップとして障害年金を活用していただけるように、これからも普及活動や相談業務に力を入れていきたいと思っています。
障害年金を受けるかどうかお悩みの方へ
相談に来てくださる方の中には、障害年金の受給に消極的な方もいらっしゃいます。もしかしたらまだご自分の障害を受け入れることに抵抗があり、悩んでいるかもしれないからです。そのような方には無理に受給を進めません。時間が必要な方には「必要になったらいつでもいらしてください」とお伝えしています。
障害年金の受給について悩まれているご本人とご家族の方には、受給するメリットとして次のお話させていただくことがあります。
安心して治療に専念
障害年金は2ヶ月に一回、自分の口座に年金が振り込まれます。障害により働けず収入が減るとすごく不安になると思います。収入への不安、そして治療代への不安から、症状が悪化してしまうこともあるかもしれません。そんな時に定期的にお金が入る安心感は薬以上の効果があると思います。「治療代のために年金を受給しよう」。こういう障害年金の使い方もあると思います。
年金をもらいながら働く、社会とつながる
障害の内容により年金をもらいながら働くことは難しいこともありますが…。例えば、障害年金の2級は月額約6万6千円支給されます。(正確には2ヶ月に一回前2ヶ月分が支給されます。)
収入を得るために働くわけですが、働くことに対するハードルがぐっと下がりますよね。金額はいくらでもいいのです。社会と繋がることで元気になったり、自分自身の成長、自分の存在価値を見出したりすることができるかもしれません。
ご家族の方へ
ご本人とご家族が一緒に相談に来ていて、障害年金の受給にご本人が消極的である場合には、受給を無理に勧めることはありません。ですがご家族の方が障害年金の受給に消極的である場合にはできるだけ障害年金のメリットをお伝えすることにしています。
急がず自分のペースで良いので。
一緒に考えてみませんか?
「家族から病院代をもらって病院に行くのは、ご本人はきっと『申し訳ない』と思うのではないでしょうか。
だから病院に行っても、終わったらすぐに帰ってきてしまう。お金を使うのが申し訳ないから。
でもご本人の口座にお金が振り込まれるのなら、体調が良いときに『帰りにケーキを買って家族と食べようかな』って思えるかもしれません。日頃の感謝の気持ちを、家族の喜ぶ顔を思い浮かべて。健康な時は当たり前のようにしていたこと。そういう当たり前のことが実はとても素晴らしいこと。それができなくなって一番悩んでいるのはご本人だと思います。当たり前にできるようになるということが、実は本人の心や体に薬以上の効果を与えることがあると思います。障害年金にはそういう効果もあるのです。一番大きな効果です。」このようなお話をします。
障害を抱えたことで働くことができなくなってしまい、「家族の負担になっている」と感じることは周囲が思っている以上に本人のストレスになっています。障害年金は、そういうストレスを取り払い治療に専念するため、あるいは次の目標に進むためのステップとして活用することができます。
体調が良くなったら障害年金をもらいながら無理なく働くこともできますし、生活が安定すれば「家族と出かけたい、旅行に行きたいな」とか、「将来自分も家族をもちたい…結婚したいな」という気持ちが湧いてくると思います。ご本人が人生に対してどんどん前向きになる姿を見たら、ご家族もきっと嬉しくなると思います。
人を、ご家族を大切に思う気持ちは尊いものです。だからこそ、ご本人にとって本当に良い選択肢は何なのか、一緒に考えましょう。